へたうまに乗る

自分で描いたへたなイラストを挿絵に日々の出来事を切り取って紹介します。

「君の膵臓を食べたい」をこれから観ようと思っている人は絶対に見てはいけない

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※ネタバレ注意

 「君の膵臓を食べたい」という作品をご存知だろうか。
もともとは小説で、その後実写映画化、アニメ映画化された作品である。

 

タイトルにある膵臓とは内臓の一種で、食べ物の中のタンパク質を溶かす「膵液」という消化液を作って膵管から十二指腸に出す「外分泌機能」と、血糖や消化液の量を調節するホルモンを作って血液に出す「内分泌機能」がある。

さて、冒頭に出てきた「君の膵臓を食べたい」。

「君の」というからには対面している人物がいることになる。つまり膵臓の持ち主は「人間」であろう。

人間の膵臓を食べたいとな?

一言で言うとカニバリズム。狂気に満ちた作品であることがうかがえる。

私は本作品を見たこともなければあらすじも知らなかった。つい先日まで。


梅田のルクアという施設内には、蔦屋書店とスターバックスが併設された店舗がある。

蔦屋書店で気になった本を手に取り、スターバックスで読むことができるという、読書とコーヒー好きにはたまらないサービスを展開している。

先日、この蔦屋スタバを訪れ、「君の膵臓を食べたい」に触れる機会があったので紹介したい。


スタバでコーヒー購入したコーヒーを飲みながら本を読んでいると、隣の席にカップルが腰をかけた。

年齢は男女ともに20代前半くらい。
男性はメガネをかけ少し地味な格好。
女性は茶髪に濃いめの化粧。ミニスカートとロングブーツを身につけ、端的にいうとギャル。

女性が少し大きめの声で話していたが、ここはカフェなので特段気にすることもなく読書を続けていた。

すると気になるワードが聞こえてきた。

女性「なぁなぁ、「君の膵臓を食べたい』って見たことある?」

男性「聞いたことはあるけど見たことはない」
私 (同じく)

女性「なんかぁ、学校に可愛い美少女がいて、
   男の子は目立ちたくないタイプなんだけど、
   男の子が学校内にいたらポトっと本が落ちてきたわけ。」
私 (デスノート?)

女性「そしたらぁ、本には『とうびょうにっき』ってタイトル書いてんの」

男性「へぇ」

女性「『とも(共)』に『やまい(病)』で共病日記な」

男性・私「へぇ(へぇ)」

女性「そしたらその美少女が現れてな、ノート返してって言ってきてな、
   実はその女の子病気でな、余命1年やねん。

   女の子と男の子は秘密の共有してどんどん距離が近づいてくねん」

男性・私「なるほど(なるほど)」

女性「でな、二人で焼肉行ったら女の子が動物の膵臓ばっかり食べんねん。

   実はその子は膵臓の病気だったんやけど、自分が悪いとこを食べたらそこが良くなるやん?」

男性・私「なるほど(そうなのか??)」

女性「っていう話。」

なるほど。作品そのものは見たことはなかったが、見知らぬギャルのおかけでなんとなく概略は掴めた気がする。
ありがとう、ギャル。今度見てみるよ。

などと一人で考えていると男性側が一言。

男性「治ったん?」
女性「いや、死んだ」

おそらく本作品の最大級のネタバレをいただいたところで読書に戻ったが、先ほど抱いた「見てみよう」と言う気持ちは消え失せていた。